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ついつい考えすぎてしまうアナタに、心が軽~くなる処方箋






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Dr.tomiyama

Author:Dr.tomiyama
心理学の研究が大好物です。
このブログでは、心理学の面白い話題を、気の向くままに書いていきます。
とってもヒマ~なときにでも、覗いてくださいね。



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悪徳商法にだまされない方法
こんにちは!
人に頼まれるとイヤと言えない富美山です。
街角で配られているチラシやティッシュもしっかりもらいます。

そんな受け身な姿勢が原因なのか、私のところにはよく怪しげな業者から電話がかかってくるんです。
彼らの手口は以前、このブログで軽く紹介しましたね。
http://drtomiyama.blog11.fc2.com/blog-entry-13.html

これまで怪しげな業者に何度もあの手この手で説得された私ですが、幸い、詐欺的な被害に遭ったことは一度もありません。
気弱な私が幸いにも悪徳業者にだまされなかったのは、ひとつには心理学の知識を応用していたことが大きいでしょう。

おっと!「普通の感覚を持っていれば、心理学の知識なんかなくてもだまされないだろ」と思ったそこのあなた!

…正解です!

でもですね、最近の悪徳業者はホントに強いです。
「自分は大丈夫」なんて侮っていたら、うっかり高額なツボを買わされかねません。

今日は私が実践している悪徳業者への対抗策を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

まず前提となるのが「見知らぬ相手は思いっきり疑ってかかる」こと。
心に堤防を設けて、説得への抵抗心を強めるわけです。

次に大切なのは、「相手の説得に応じない理由を、信念と結びつける」ことです。
悪徳業者は「断る理由をつぶす」という方法をよく用います。
たとえば電話で「一度会ってお話できませんか?」と言われ、「仕事が忙しいからムリ」と断れると、「じゃあヒマな日はいつですか?」とか「お仕事が終わってからでも大丈夫ですよ」となります。

したがって、絶対に断れる理由を作っておかなくてはいけません。
断る理由として一番強いのは「信念に関わること」でしょう。
「知らない人とは会わない主義です!」と言い切ってしまえば、負けるわけがありません。
相手が説得しようとしてきても、「そういう主義なんで」と押し切ることができます。

あとは、悪徳業者の手口を知っておくこと。
インターネットで悪徳業者にだまされた人の体験談を読むなど予習をしておけば、いざ自分に同じことが起こったときに冷静に対処できます。

詐欺の手口も最近は本当に巧妙になっているので、みなさんも気をつけてくださいね。



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「ノッている選手はシュートをビシバシ決める」はウソ?
こんにちは!
スポーツ大好き人間の富美山です。
野球、サッカー、バスケットボールなど、いろいろなスポーツを見ています。

今日は、スポーツファンにとっては目からウロコが落ちるような話を紹介しましょう。

サッカーやバスケットボールでは、ノッている選手にボールを集めることがよくありますよね。
ノッている選手はプレーの精度が上がり、シュートもビシバシ決めてくれるので、ボールを集めるのは理にかなっているように思えます。

でもそこに疑問を持った人がいたんです。

その人の名はトーマス・ギロビッチ。
世界的に有名な心理学者です。

ノッている選手はホントにシュートをビシバシ決めることができるのか。
この疑問を確かめるべく、ギロビッチは、プロバスケットチームのデータを徹底的に分析。
そして、「ノッている状態でも、シュートの成功率は変わらない」という結論にたどり着きました。

ギロビッチが調べたのは、連続するシュートの成功率です。
「ノッている」とは、要するに「シュートが連続して入りやすい状態」。
だとすれば、シュートが連続して決まる傾向がデータにもあらわれるはずです。
そこで、シュートが入ったあとと外れたあと、それぞれのシュート成功率を細かくチェックしたんです。

その結果、シュートの成功率は、前のシュートの結果に左右されないということがわかりました。
データを見る限り、「シュートが連続して入りやすい傾向」は存在しない、すなわち、選手がノッていてもシュート成功率は変わらないということです。
まさに衝撃的な事実。

この結果は、プロ選手から監督やコーチ、評論家、ファンなど、スポーツに関わる人みんなを驚かせ、はっきりしたデータがあるにも関わらず、いまだに否定し続けている人も多いそうです。

ギロビッチの意見を否定したい人たちの気持ちは私もよくわかります。
「ノッている選手のシュートは決まりやすい」というのは、ずっと昔から当たり前のこととして考えられていましたから、急に否定されると戸惑いますよね。
実際、「ノッている選手」が活躍するシーンは珍しくありませんし、スポーツ経験がある人の多くは、自分自身で「ノッている状態」を体験したことがあるはずです。

でも、ギロビッチの説が正しいとすれば、それらはただの勘違いということになります。
ノッている選手がシュートを決めるとインパクトがあって記憶に残りやすく、外した場合はすぐ忘れるとか、そういった心理が働いているんでしょう。

なんだか夢がないというか、いちスポーツファンとしてはあまり信じたくないデータですが、当たり前だと思っていることでも、疑ってみるのは大事ですよね。




人を説得するときに大切なのは?
こんにちは!
営業電話をかけてきた相手と小1時間しゃべってしまう富美山です。
すぐに切ればいいんですが、なんとなく悪いような気がして…。
ちなみに先日も競馬予想会社の男性から「情報を買いませんか?」という電話がありました。

いつも思うのですが、こういう電話をかける仕事って大変そうですよね。
「いりません!」って冷たくあしらわれることがほとんどでしょうから、精神的に過酷な気がします。
見知らぬ人に電話をかけて、自社の商品を買ってくれるように説得する…、難しいですよね。

心理学でも「説得」というテーマはよく取り上げられます。
今日は、人を説得するときの重要ポイントをいくつか紹介しましょう。

1つ目は、信頼性。
当たり前のことですが、「この人、怪しい!」と思われてしまうとだれも真面目に話を聞いてくれなくなります。
「ちゃんとした人」だと思ってもらうことが、人を説得するための第一歩です。

信頼性を左右する要素もいろいろあるのですが、身だしなみを整えることとマナーを守ることは最低条件でしょう。

2つ目は、好意。
自分の好きな人、もしくは自分に好意を示してくれる人の言うことは無視しにくいですよね。
説得を断って関係が壊れるのを恐れる心理が働きます。
相手の心に入り込んでしまえば、説得は半分以上成功したといってもいいかもしれません。

3つ目は、説得の目的。
自分の利益のために説得しようとすると、相手は心を閉ざしがち。
逆に、自分の利益を度外視して、相手のためを思って説得すると、受け入れてもらいやすくなります。

営業の場合、難しいのは最初から「自分の利益のための説得」ということがバレバレな点。
友人を説得するのとはわけが違います。
相手に「親身になってくれている」と感じてもらえるか否かで、返答はずいぶん変わってくるはずです。
営業担当者の腕の見せどころといえるのではないでしょうか。

これら3つの要素は、いわば説得のイロハ。
だれかを説得しなくちゃいけないシチュエーションは意外と多いですし、覚えておくと何かの役に立つでしょう。

他にも、同じことでも言い方しだいで印象が変わったり、相手の罪悪感を利用して説得を受け入れる方向にうながしたり、いろいろなテクニックがあるので、いずれまた詳しく説明したいと思います。
楽しみにしていてくださいね。